花マガ(淡路花博20周年記念 花みどりフェアwebマガジン)
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勝手にお庭訪問① ALPHAガーデン 饗宴の庭
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レポーター紹介
投稿者 | 西海岸の住人 |
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性別 | 男性 |
年代 | 60代 |
住まい | 兵庫県洲本市 |
趣味 | 撮影 |
自己紹介 | 「あなたの淡路島」を発見する一因になるような内容をお届け出来ればと、何の根拠も無く無責任に勝手に考えております。宜しくお願いします。 |
あわじ花さじきから車で5分程の所(淡路市野島常盤)に兵庫県立淡路景観園芸学校があります。
英語名称のAwaji Landscape Plannig & Horticulture Academy からその頭文字をとり「ALPHA(アルファ)」と呼ばれ、主に在校生・卒業生や関係者に対して使われているようです。
そして今回の花みどりフェアの「サテライト会場」の一つでもあります。
この学校の卒業生が設計・施工し、淡路島にゆかりのあるもの(淡路島ならでは)をテーマにしたユニークなガーデン「饗宴(きょうえん)の庭」が今回の花みどりフェア淡路夢舞台で制作・展示されていました。
このガーデンは大きく分けて4つのゾーンから形造られています。
☆国生み神の山
ここは淡路島国生み神話発祥の原点とも言われる、古事記の冒頭国生み神話でイザナギとイザナミによって創られた可愛い子どもの島々がイメージされています。
お父さん・お母さん・小さな子どもたちのユニークな表情が表現されています。
じっくり見ると、それぞれの顔の表情に特徴があり思わず微笑んでしまいました。
☆淡路島の州浜
そしてこちらのゾーンはドライ(乾燥を好む植物)ガーデンです。
南あわじ市の慶野松原(けいのまつばら)から県道31号(通称サンセットロード)を北に向かって走って行くと左手に小豆島を望む「五色(ごしき)浜」の海岸が広がります。
ここで採取される石が造園業界で有名らしく、是非この五色砂利を使いたいとの思いがあったそうです。
地元島民かその分野の専門家で無ければ、なかなかピンとこない観点ではあります。
淡路産のゴロタ石(波にもまれて摩耗して直径10cm程になった石)や五色砂利との組み合わせで表現されていました。
☆淡路LIFEポタジェ
さらに、その隣に目を向けると円柱形の筒をメインにその周りを植物で囲んでいる一画がありました。
ここには淡路島をイメージした食べられる植物が展示されていました。
島内にある幾つかの飲食店でも「食べられる植物」を使用して実際のメニューで出されてたりしています。
「筒の上に植わっている植物は食べられるものです。」と担当の方がさらっと言われてました。
あまりしつこく問い直すと嫌がられるかも知れないと思い、ダメ押しの確認は出来なかったのですが、今でも半信半疑(どう見てもバラにしか見えないけど、本当に食べられるの?)の小心者の私がいます。
☆淡路花の宴
色彩豊かで華やかなおもてなしのゾーンにしたいという制作者の思いが一目見て感じられました。
展示期間中、順次植物を交換していくので色々な植物が見られるとの事でした。
訪れていた多くのお客さんも自然にこの場所で思い思いの写真を撮られていました。
淡路島旅行中の学生さん達がいたので、少し話をお伺いしました。
ここへはたまたまふらっと来られたそうで、おそらくこの彩りに誘われたのかなと思われます。
五色砂利を淡路島のシンボルの一つとして取り上げられていた点が、個人的にはとても新鮮でした。
と同時に現在も業界の第一線で活躍されている方々による遊び心のあるお庭だったので、存分に癒されました。
(※撮影取材は2021年3月下旬のものです。)
取材協力
兵庫県立淡路景観園芸学校 教育研究部 景観園芸専門員
光成 麻美 先生
※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。
Date:2021.05.26