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【サテライト会場】第14回三大神話神楽祭

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レポーター紹介

投稿者明石 春枝
性別女性
年代60代
住まい神戸市
趣味読書、旅行
自己紹介2019年に娘家族が淡路島に移住。すっかり淡路が気に入ったようです。私も孫に会いに行くたびに、神戸からこんなに近いのに、なんて自然が豊かで、食べ物も美味しいの!と、どんどん淡路に魅せられています。いずれ近い将来、淡路に移住しようと計画中です。どうぞよろしくお願いします!

第14回三大神話神楽祭が今年も「国生みの日である9月23日(クニウミ)」に伊弉諾神宮で開催されました。

 古事記・日本書紀の岩戸隠れの段でアメノウズメが神懸りして舞った舞いが神楽の起源とされ、今もなお伝承されている「神楽」。昨年に続き高千穂と出雲からは残念ながらメッセージ放映になりました。

1日も早くコロナ禍が落ち着き、また3大神話神楽が揃って奉納されることを願うばかりです。

 

■16時から開場され、神楽奉納奉告 併 疫禍鎭静祈願祭につづき、今年も創生神楽宗家でもあり、観光庁より日本国エンターテイメント観光大使に認定されている「表 博耀氏」による「四方祓へ」からスタートしました。

日本国エンターテイメント観光大使?
聴き慣れない名前ですが、諸外国の人たちに日本の文化を紹介する「エンターテイメント観光マイスター」のことのようです。

表 博耀氏は、現在神楽は舞の方が先行し、その奥に秘めた本髄が見えなくなってしまっていると危惧し、その本髄を伝えていくことにさまざまな手法や企画を取り入れて世界を舞台に活躍されているそうです。

 

 

■ご挨拶は、地元神楽保存会の柏木会長。伊弉諾神宮で語り部としても活躍されています。

 

■淡路神話「くにうみ」からはじまりました。

 

昨年に比べると、会場はソーシャルディスタンスを取りながらも満席。
コロナ禍の過ごし方に慣れてきているのかもしれません。
 

 

■和合創生神楽「種放之舞」    日本創生神楽


くにうみ神話の元となる『古事記』は、都が藤原京(奈良県橿原市)から奈良の平城京に移された2年後の712 年、太安万侶(おおのやすまろ)によってまとめられました。

7世紀後半の天武朝に天皇の命を受けて、稗田阿礼(ひえだのあれ)が習誦していた歴史を太安万侶が筆録したもので、日本の歴史を叙述したものとしては現存最古で、日本の古代史を語る際に欠かすことのできない根本史料とされています。

 

神話が重視されている『古事記』は、神代から推古天皇までを紀伝体で記述され、上・中・下巻の3巻から成っています。
上巻は神代にあてられ、神々の世界が描かれています。
具体的には、天地開闢から始まって天孫降臨に至るまでが叙述されています。
上巻の出だしは天地が分離したことから始まっていますが、太安万侶が記した序文では、天地が未分離の状態から書き始められています。

 

 

■伊弉諾神宮の厳かな景観の中での「火入れ式」はとても幻想的でした。



■創生神楽「四季陽徳」

 

■「古老の舞」


■締め括りは淡路島の地元の神楽を愛する皆様による、淡路創生「国生み神楽」で幕を閉じました。


古事記や日本書紀の神話を歴史と言うには無理がありますが、
『古事記』の最大の編纂意図は神代の昔から葦原中つ国(地上の国)の支配者は天皇家であるということを強調するためとも言われています。

日本だけではなく、北欧、ギリシャ、お隣の韓国など世界中の各地に、似たような伝説が存在するのは、その時代のその地の権力者の意図があったのかもしれません。

ただ、連綿と1000年以上皇統が続いているのは世界でも日本だけ。

その歴史の伝承を担う神楽も、世界に誇れる文化と言えそうです。

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.10.05