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【春フェア取材・明石海峡公園ビジター棟】造形作家・玉田多紀さん『ダンボールアート展』

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レポーター紹介

投稿者大地の種*旅するピアニストシンガー海賀千代
性別女性
年代50代
住まい兵庫県
趣味自然と戯れること・五感が喜ぶことをすること
自己紹介植物音楽ユニット・大地の種*旅するピアニストシンガーソングライター海賀千代(かいがちよ)です。
淡路島は美しい大自然の恵みと、そこに住む人たちが育むエネルギーが融合して素晴らしい魅力にあふれています。五感が喜ぶ情報をたっぷりとお届けしてまいります。

◆植物音楽ユニット・大地の種オフィシャルサイト
 https://www.daichinotane.com/

【春フェア取材・明石海峡公園ビジター棟】

造形作家・玉田多紀さん『ダンボールアート展』 

 

花みどりフェアメイン会場 淡路島国営明石海峡公園・淡路口のエントランスにあるビジター棟2階では、兵庫県出身の造形作家・玉田多紀(Taki Tamada)さんによるダンボールアート展が開催されています。

 

 

展示会場に一歩足を踏み入れると、まるで絵本の中に入り込んだような不思議な世界観が広がります。

カエルやクモ、巨大なクジラ、ライオンにキリンなど、どんな動物たちも玉田さんの手にかかると何ともいえない愛嬌ある表情になって、見ていると思わず顔がほころんでしまいます。

 

 

ダンボールという身近にありながらも無機質な素材がこんなにも生きたアートに生まれ変わることに感動を覚えました。

また、ダンボールアートを通じた国際交流の試みとして『パリとつなぐフェニックス』という日仏合同プロジェクトも会場にて開催中です。

コロナ渦で世界との往来や交流が難しい今、会場に設置されたダンボールの断片に託された終息への祈りを込めたメッセージが、玉田さんの作品『フェニックス』の羽となって国境を越えて飛び立つそうです。

皆さんもぜひフェニックスの羽にメッセージを託してくださいね。

 

 

1階のイベントスペースでは玉田さんから直々に教えていただけるワークショップも行われていました。

参加していた子どもたちは真剣な面持ちで作品制作に取り組んでいて、表情豊かなくまさんやウサギさん、リンゴを鼻でつかんでいる象さん、妖怪の顔などなど、どれも個性的で素晴らしい作品が生まれていました。

 

 

ワークショップ終了後にインタビューをさせていただき、ダンボールアートを制作されるきっかけやこれからの夢についてお話を伺いました。

 

■造形作家・玉田多紀さんインタビュー

 

●今回のダンボールアート展のタイトルとなっている”Junction”の意味合いについてお聴かせください。

 ダンボールというと、多くの方には『箱』という資材の認識だと思いますが、この展示を通じて『造形の素材』であるという新たな視点を持っていただきたい、そんな分岐点”Junction”になってほしいという想いでつけています。

 

●ダンボールアートを始めれたきっかけは?

 美大で絵を専攻していたのですが、絵で作品を創るより他の素材の方があっているんじゃないか?と感じて、パネルのような物に松ぼっくりや枝などの自然物を貼り付ける作品を創り始めたのですが、壊れてしまったりうまく収まらず、何か自然素材がないかと探していたときにダンボールが見つかりスタートしました。

 

●ダンボールをアート創作に使うときのポイントは?

 ダンボールを揉んで柔らかくしたり、水につけて紙(パルプ)の状態に戻すなど強度を崩し、乾燥させて更に強度を持たせることなどがポイントです。そうすることによって、ダンボールだからこその強さのある素材として作品を創ることができます。

 

●ダンボールアート創作に適したダンボールはあるのですか?

 小さい作品を創るときは綺麗で柔らかいものが適しています。大きい作品の場合は初めに硬いもので骨組みを創って、だんだん柔らかい素材にしていきます。

 

●平面の絵から立体のインスタレーションへはどのような感じで移行していかれたのでしょうか?

 そもそも空間づくりが好きで、絵を描いていても絵をどういう所に展示してどう見せようか? と考えるのが好きだったのですが、その辺から立体になったときに自然とダンボールアート作品+空間創りありきという形で手がけるようになりました。

 

●今までの作品の中で一番大きいものは?

 体長15メートルの恐竜です。

 

●最後に、ダンボールアート作品を通じた夢を教えてください。

 目標の一つとして、独自に編み出したダンボールの造形法はすごく面白い方法なので、これを企業秘密とせずに伝え広めていきたいなと考えています。
 作家がいなくなった後、作品と造形法を創った第一人者として名前が世界に残るような活動を中心にしています。
そのためにワークショップをしたりYouTubeでもご紹介しています。

 

玉田さん、とても興味深いお話ありがとうございました!

皆さんもぜひ玉田さんの作品をご自身の目でご覧いただき、ダンボールアートに挑戦してみられてはいかがでしょうか?

 

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【参考リンク】

淡路花博20周年記念花みどりフェア 春期3/20~5/30

■造形作家・玉田多紀さん

 *Official Website

 *YouTubeチャンネル登録はこちらから

 

 

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.04.01